参加している「宮沢賢治 ことばと絵」に遅ればせながら出かけて行った。...もう明日26日まで...。場所は神保町の「ブックハウスカフェ ひふみ」ここはもともと英文学の本では有名なKITAZAWA BOOKSTOREだったのが、アマゾンがほぼ全ての洋書をネット販売するようになってから淘汰されてしまったみたい。ついでに言うと淘汰って言葉、大変嫌い....。「棲み分け」られないのか...、現代の世の中はゼッタイに無理なのね...つまらない。今でもこのビルの正面にはKITAZAWA BOOKSTOREの彫りが残っている。両側の円柱や、入り口の螺旋階段も素敵。洋書を扱っている頃、夫が年中、洋書探し、私はその間、カルチャー本漁りをしてここで待ち合わせたりしたから、正面玄関と2階の初版本のお部屋だけでもすごく懐かしい。
で、宮沢賢治の展示にもどりますと、110人の参加で、1人2点出している人もいるので、見応えあるよ。イラストレーションと宮沢賢治が好きな方には特に!見逃さないでねw。2階にあるギャラリーにはソファなどがあって、そこには会員の絵本なども置いてあって、絵の展示にゆっくり座れるところがあちこちにあるのって、感じのいい贅沢さだなって思う。
今回、私は「注文の多い料理店」を題材にして、山猫少女を描きました。宮沢賢治は青空文庫にすごい量の作品があって、昔読んだものも、初めてのものも読んでみた。でも、結局子供の頃超絶インパクトだった「注文の多い料理店」に決めたわ。あのきっちりプロセスを踏む騙しのお話、そして、最後舌なめずりして待っていたはずの山猫は姿を現さない。だから、本当はなんだったのかな?ってずっと神秘に包まれている。その辺が好きだったのかも。
出てこない山猫を宮沢賢治の本を読む少女とだぶらせて描いてみました。口が不機嫌、獲物を2匹も逃したからかな....。もうあと1日だけどお近くにいらしたら是非お寄りください。