「天才作家の妻 40年目の秘密」

義姉から強くオススメされて映画「天才作家の妻 40年目の秘密」原題「The wife」を観てきた。

 

ノーベル賞をとった小説家の夫ジョーとそれを支える妻ジョーン(グレン・クロース)、そして息子がストックホルムの授賞式に行く、夫婦の創作の秘密をライターに嗅ぎ回られるし、同じく作家志望の息子と父はうまくいっていない。そんな究極のハレ舞台で家族の状況はどんどん悪い方向に、とほほ。みたいなストーリーです。

 

 

ノーベル賞授賞式のディテールにワクワク。受賞者宿泊ホテルの夫妻のベッドルームに早朝突撃してサンタルチアを歌う聖歌隊のシーン。ほんとにそんな儀式があるんですってね。ベルイマンの「ファニーとアレクサンドラ」を彷彿とさせる色彩で、北欧の重厚なインテリアが見て楽しい。

 

グレン・クロースはこの役にピッタリ。どうしても大女優同士比べてしまうのだけど、メリル・ストリープじゃなくて良かった〜。グレン・クロースを最初に観たのは「危険な情事」インパクトあったなあ。この映画が当時米国の既婚男性に与えた恐怖は計り知れないものだったと、夫談。シャワー中の妻が蒸気で曇った鏡を手で拭き取るとそこには夫の浮気相手のストーカー、クレン・クロースの顔が.....、ぎゃ〜〜〜〜〜〜〜っっ!というシーンが目に焼き付いている。未だに私にとってあれより怖かった場面はないかも。実際ヒッチコックのシャワー室の血が流れるシーンと双璧かと思うくらい。風呂場の無防備さがことの何倍も怖くしてしまいます。

 

この映画に出てくる俳優さんのサラブレッド度がすごい。息子役、ジェレミー・アイアンズの息子、そして若きグレン・クロースの役を本人の娘が演じている。母親より美人さんだけど、斜め後ろからの顔のラインがそっくり。演技が上手なのはもちろん母親譲り、らしい。

 

そして、途中ちょろっと出てくるエリザベス・マクガバンが印象的!タダ者じゃない濃さなのです。最近ではテレビドラマダウントン・アビーの奥様を演じていた人で、70年台から主演女優として活躍してきた。付け焼き刃じゃないハイソな雰囲気に感心してしまいました。こいつにやられて若きグレン・クロースは自らの才能を封印することになるんですよね。まあ、50年台だから、他に道がなかったんだろうけれども。

 

私も、子供の頃は、女性は軽いものは創れても、本物の時代の道標となるような大作は作れないのかなと信じていた。いや、歴史が証明するまであと何年もかかるかもしれないけど、子供産まなきゃどんどん出てくるんだろうな。将来、すべての女性が子供を生むのを一切やめてしまったら、たぶん素晴らしい作品の洪水になりそうな予感。が、それじゃ一世代しかその作品を味わえないってことかぁ、残念かなぁ。昔の女性は人類を存続、拡張させるために一生に10人もそれ以上も生んで育てていたわけだから、現代1人か2人もしくは産まない状態が多いのを考えれば、今後世界を変える女性の作品がものすごい勢いで増えていくだろうな。あっと、この映画って女の鼻息荒くさせるような気もしてきた。ヤクザ映画の女性版?だったりしてね。

 

そしてエリザベス·マクガバンはバンドも組んでいて動画はこちらです。57歳にして妖気噴出しまくっていて必殺、必殺、必殺〜!イチコロな私でした。

 

見終わって、結局夫婦って大なり小なりこんなもん…..。両親の世話みたいなことやって、母が父と父の家族にとことん悩まされていたのですが、年をとって二人だけになれば、困った箇所は忘れるよう影に押しやり、何とか続けていくというような….。そこで逆に絆が強くなるというような…。この映画では、物語の終わった先を上手にぼかしてありますが、妻、どんなに文句言っても、結局は同類、一緒に積み上げてきた積み木という感じかなあ、グレンクロース本人はこのストーリーの行く末をジョーが全てを話して、自分のテリトリーを見出し書き始めるといっていたけど、それじゃ簡単すぎんじゃね?世の中それが通ったら逆に素晴らしすぎ....とか思ってしまいました。そう思っちゃう私は.....、日本に住んでいるからかしらね...。

 

映画とは全然カンケーないけど、最近のスタイルがをアップして見ました。グレンクロースを描きたいなと思って見たけんど、鼻を描くのが下手で諦めたのです。

 

 

 

 

 

| 映画〜っ! | 21:22 | comments(0) | trackbacks(0)
「アリースター誕生」です

昨年クリスマス前に、のっぴきならない状態になる前に見た映画、「アリー スター誕生」。このタイトルで思い出すのは「スタ誕」な自分、知ってるか〜い?とほほ。ジュディ・ガーランド×ジェイムス・メーソンの前々作、バーブラ・ストライサンド×クリス・クリストファーソンの前作でもなくて、どうしても、山口百恵、森昌子、桜田淳子になっちゃう!石川さゆりとかも、へ〜んな白い帽子をかぶって出ていたし...、あの頃のセンスの野蛮な感じって見上げたものです。芋づるにどんどん出る前にこの辺で黙っておこう。しかしあまりに古すぎて、膝小僧が常に擦り剥けてた当時の自分の野蛮さもまるで前世みたいに感じるよ。今の子は膝すりむけないのかな、みんな膝綺麗ですよね。

 

戻って〜〜〜〜ぇ、レディ・ガガの「アリー、スター誕生」を見に行ったのです。どうしてもアリクイ顔に見えるすごい2枚目(だった....この映画では全然2枚目ではない、むしろアル中日焼けをメイクで上手に作ってて、酒臭さが匂うぜ)その、ブラッドリー・クーパーが監督主演までして、歌って作曲までしている。先日夫が掘り出したYouTubeで、フランスのインタビューでフランス人になりきって喋り捲ってて驚き。フランス語が堪能とwikiにはかいてあるけど、それにしても話すポーズまでがフランス人。ジョージタウン大学を優秀な成績でご卒業だそうよ〜。すげーな。

 

「ハングオーバー」でアホな役やっていた頃から思うと、当然なのだしょうか???10段とびくらいの出世ですな。次世代クリント・イーストウッド確定らしいし。話はまたもやそれるけど、トランプが大統領になってから自分も将来大統領になってやれと思っているお金持ちが大勢行列になってそう。ハリウッドでも、さっさと俳優を卒業して監督にとか、以前よか人生双六がはっきりクッキリ現れていでて、なんだかな〜。

 

実は私、ブラッドリークーパーの軽薄な2枚目ぶりのファンだったのです。特に、「リミットレス」(一気に能力が上がるドラッグがやめられなくなる作家志望のスローリー)「ザ・ワーズ 盗まれた人生」(偶然手に入った他人の小説原稿を着服して有名作家になる話)この2作の主演がすごく良かった。軽薄で、弱い、ずるいながらも、結局冷血にはなれない、そんなふつーに大多数が持ってる弱っちい部分をちょっと素敵に演じられる稀な俳優さんといたく感心していたのですが。あ、言い忘れるなよ、ガーディアンズオブギャラクシーのアライグマのオヤジ声も良かった〜。が、ここまでオレ何でもできるよと端から端まで並べ立てられると、ぜーんぜん面白くなくなっちゃうよ。自分のひねくれ指数の高さを反省しつつも、ルーツを忘れんなよ〜とか、永遠に届かない「喝!」しときたい。

 

レディガガはやっぱりすごいですよ、でもなあ、これも、ボヘミアンラプソディを見た後なので、地味感が拭えない。そもそもレディ・ガガがカントリーのスターって、寂しくありませんかぁ?途中、プロデューサーがポップスターの方向に導くシーンがるんだけど、やっぱりガガ様には変態でキレキレファッションのLGBTと女子のヒーローをやり続けて欲しいんです。そう、ここでも、なんでもできちゃいますってのがアダになってる、「ちが〜〜〜〜う!」と叫びたかった自分でした。

 

…..でも、テーマソングは当分無限ループするよ〜〜〜〜っ🎶🎶🎶🎶🎶🎶

 

 

 

 

| 映画〜っ! | 15:54 | comments(2) | trackbacks(0)
セリーナ・ウィリアムスのドキュメンタリー、 ネタバレまくり

WOWWOWでやっていたセリーナ・ウィリアムスのドキュメンタリーを見た。なんと6回シリーズで半分しか見ていないんだけど、えらく人に話したくなったので、半分でぶろぐにぶちまけちゃお〜っとw。日本タイトルは、「セレナ・ウィリアムズ、母として、女王として」…わかるけど、何となく故サッチーの講演みたいなタイトルだな…「母として、妻として、女として」とか、ありましたよね。こういう言い方、めんどくさいタイプの女子力大安売りって感じで、ひえ〜っ、嫌だよ〜ん。ご当地の本題は 「BEING SERENA」みたい。このままで良かったのにな。

 

2016年の全豪オープンの直前に妊娠とわかって、でも出場、「妊娠2ヶ月」で優勝している、小さいトーナメントじゃなくって、みんな凄いのが死ぬ気でかかって来るグランドスラムです!妊娠初期なんてめちゃめちゃ流産の危険高いんじゃなかったっけ。近い人以外誰も知らなかったらしい。その後、赤ちゃんのパパで当時はフィアンセだったIT長者と結婚。結婚式の場面はさすが派手派手セレブそのもの、うっとり。ビヨンセも来ていたよ。このドキュメンタリーのすごいところは、もう全部見せます感が半端じゃないのであるっ!セリーナが帝王切開されている手術台での表情から、へその緒がついたままの新生児をとりだすのを見ているセリーナ、ふつーにおっぱいやってるところとか、テニスの女王がそこまで見せてしまっていいの?というくらい。

 

セリーナは以前から肺に血栓ができる病気を抱えていたようで、なんと、帝王切開のおかげで悪化し その後すぐ3度も手術するはめに….。あ、猛スピードでネタバレしてますね。しかしまあ、事実ということで、すみません。そして出産後少しづつトレーニング初めて、一年後にはもう復帰するのです。3度手術したあと、割とすぐ部屋で歩き回っている、やっぱり超人なんだなあ。

 

 

わたしが見たのは以上っ、もう全部録画しているからこのあとも楽しみだな〜っ♪

 

この夏のUSオープンで、セレナの怒りの場面が日本中に何度も流れて、ちょっと評判落としてしまった感もあるけど、しかし、いろいろあって自分のものにした本物の女王の貫禄。大阪なおみちゃんも、これから本物の次期女王に育って欲しいな〜♡ 

 

 

| 映画〜っ! | 14:01 | comments(0) | trackbacks(0)
シェイプ・オブ・ウォーター観に行った

JUGEMテーマ:映画館で観た映画

この映画、泣かせがうまいなあ。夫婦50割引で埋め尽くされた劇場で、泣いてる人多そうな気がした。….実は私もちょびっと、目尻の保湿ができた程度に泣いた。普段冷血な自分ですが、主人公の女性が半魚人を助けたいと手話で力説している場面、涙のツボ。この女優さんうまいのですよ。あまり美人じゃないのにトップ女優ですものね、感心してしまいます。

 

それにしても、80年代の人魚映画「スプラッシュ」に似ている!ま、いいのか。スプラッシュは人魚のダリル・ハンナ(ぴったり!)をトム・ハンクスが助けるラブファンタジー。二人とも若くて可愛らしい。当時映画のCMにも使われていた名場面はデートでダリルハンナがレストランで出てきたロブスターに手づかみでかぶりつくシーン。ドン引き….いやすっごく可愛い。このシーンがシェイプオブウォーターでは、ずいぶんグロイシーンに置き換えられています。ドン引き&ドン引き&ドン引き〜っ!野生の証明…、ま、しょうがないかぁ…..。

 

ファッション的にはヒロインのサリーホーキンズが履いている様な乙女なパンプス、トロッと艶のあるガウンとか、昔からあるワンピース、仕事着のスモックドレス、カチューシャなど、永遠の女性的アイテムが可愛らしい。アンティーク屋さんでいくらでもお手頃価格で手に入りそうだけど、着て見るとやっぱり堂々の勘違いおばさんになってしまう….。年とっても頑固にこういう優しい服を大切に着れたら素敵なんだけどな。

 

そして顔的には、何と言っても悪役ヅラが素敵なマイケル・シャノン!出てくるだけで私はこの人の顔面しか見えなくなってしまうのです。試しに顔分析して見ると、この方、顎が大きいので鼻の下が短く見える。概して鼻の下の短い男性は影があるっちゅうか、悪役ヅラですよね。「鼻の下を長く」するって、言葉ではデレデレした様子を指すけど、現実に鼻の下が長い男性は、実直そう、またはオトボケ顔。これが、女性は全く反対で、鼻の下が短いほど魅力的。女性で鼻の下が長いと、強引な感じに見えるのかな。鼻の下って、実は意外と顔の肝なんですよね。

 

なんか、行き当たりばったり書いてしまいましたが、映画は面白かった。半魚人の目のへんが シンゴジラ入ってて、サリー・ホーキンスが最後に履いていた赤い靴が 昔の童謡の「異人さんに連れられて行っちゃった」って影も毒もあるフレーズを思い出させた。

 

 

何となくシェイプ・オブ・ウォーターっぽいカラースキームで描いてみた。楚々とした女の子を描こうとしてこのざまだ。

| 映画〜っ! | 13:19 | comments(0) | trackbacks(0)
クリスマス映画「素晴らしきかな人生」

 

クリスマスになると、夫の国アメリカでは何度観ても懲りない映画があります。「Its a wonderful life」「素晴らしきかな人生」1940年制作、ジェームススチュワート主演のモノクロクリスマス映画です。今年もまた、この映画見たい感が夫の挙動からひたひたと伺えてきて、実は一昨日とうとう観てしまいました。いつもは、クリスマスの料理作りのながら観なんだけど、今回はこれについて日記に書いておこうと思ったので、しっかり観た。

 

映画のオープニングクレジットは、クラシックなクリスマスカードがたくさん出て来ます。ポイントについているキラキラのグリッターがモノクロ映画でも輝いていて、華やかです。私はカトリックの小学校に通っていたのですが、毎年クリスマス近くなると、購買に修道院経由で輸入されたキラキラしたクリスマスカードがたくさん入って来て、いつもそれに小遣いを使い果たしていました。大事に箱に入れて、年中眺めていたのですが、どこへ行ってしまったんだろう。あれは、とって置きたかったような気がします。

 

 

元に戻って….80年台から、ずっと観ているのだから、一体何度目になるのかしら、最初にアメリカではじめて観たときは、とにかくクリスマス近くなると、ケーブルテレビで何度も繰り返し放映される全くクリスマスらしくない映画。その年はまるでリスニング力ナシだった自分ですから、セリフ聞かずに見ていると、口の端から血を流しながら、汗みどろのべったりした髪の毛で、目を爛々とさせ、雪の街を走っている主人公が目に焼き付いてしまう。クリスマス映画なのに、やけに悲惨じゃないかと不審に思ったものです。

 

もしかすると、この映画はアメリカ版フーテンの寅さんのようかもしれません。アメリカの小さな町に住む主人公の周りの面々が、寅さんの登場人物たちのような、いい人ばかりなのです。町のボスのような悪役が一人いますが、ハッキリとした悪役。演じる俳優は有名な役者一家バリモア家三兄弟の一人、ライオネル・バリモアです。女優のドリュー・バリモアはその弟の孫。

 

そして、主人公ジョージの町の友人である、タクシー運転手のアーニーと、警察官のバートの仲良しコンビ、セサミストリートのアーニーとバートはここから来ているということです。この映画はアメリカ文化の味付けの一つになっているみたいです。

 

大学進学も諦め、父親の後を継ぎ、町のために尽くす主人公ジョージ、うっかり者の叔父のおかげで、大金をなくし、指名手配されます。ジョージは大きな夢は叶いませんでしたが、当時の理想的な妻、(廃屋を温かい家庭に自分でリフォームしいの、子供をたくさん産んで育てるの、夫を常にバックアップ)そんな家庭に恵まれます。その上、仕事では、たくさんの人の世話をするものですから、町中の人に慕われているのです。大金を失い、自殺して生命保険で補填しようと思った矢先、ジョージの妻や、町の人々の祈りを聞き入れて、降りて来た天使が助けようとする….と、そんなお話なのですが。

 

自分がいなかったらこの世界はどうなっているか、社会的には人間一人いなかったとしてもてもそれなりに世の中は回っていきそうだと、東洋人の自分は感じますが、一人の人間の影響力をこれほど強く語り切るって、さすが西欧、さすがアメリカ、時にはこの精神で生きるのも、自己のバランスを取るのにいいのかもしれません。

 

 

 

写真は、昔買ってずっととっておいた雑誌コレクション、「スクリーン」です。クリスマスカードは無くしたけど、代わりにこんなものがありました。この一冊はちょうどこの映画の公開月だったらしく、表紙はエリザベステーラー、「素晴らしき哉、人生!」の広告カラー1ページと中に読み物が入っていました。当時はあまり売れなかった映画だったようで、その後、じわじわとクリスマス映画の地位を築いて行ったようです。

 

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| 映画〜っ! | 17:40 | comments(0) | trackbacks(0)
映画「マイルス・デイヴィス5年間の空白」

20代の頃、友人達と知識ゲーム(カードを引いてその質問に答える、みたいなの)をしていて、チクっとトゲが刺さった思い出がある。『カインド・オブ・ブルー』は誰のアルバム?という質問を引いちゃって、マイルス・デイヴィスと知らずに、無遠慮に大笑いされちゃったのだ。当時からおバカと白状していたんだから、そんなに笑わないでほしかったよ。そんなエピソードは事欠かない自分ですが、この件は何故か心に残っていると気付きました。多分ジャズがわからなくて、自分には子供にとってのピーマンみたいな好き嫌いで、浸っている友人を羨ましく思っていたのかも...。ジャズを聴くと、私はどうも滅入ってしまうのです。雨がひどく降る夜の不安な気持ちが押し寄せてくる。が、その後、生で聞いたり、その他色々機会にも恵まれ、だんだん好き嫌いは少なく、いや、結構好きになりました。

 

この映画「マイルス・デイヴィス5年間の空白」マイルス・デイヴィスの知識が無しに近い自分は大変面白く観ました。このジャズの巨匠は、ヒップホップのギャングミュージシャンの原型みたいじゃないの〜!昔からあったんですね。コンサートホールの前でタバコ吸っていただけで白人の警官に捕らえられて刑務所に行くシーン。もうず〜っとアフリカ系アメリカ人は人種差別の重荷を背負って、あらゆる形で反抗しているわけですよね。

 

この映画を見た日、青山ブックセンターでヴィンテージの「インタヴュー」誌をみつけた。懐かしいなあ、この時代の ニューヨークシティそのものって雑誌。アンディ・ウォーホールがディレクションして、表紙はリチャード・バーンスタイン。このセレブの表紙絵が素敵で素敵で、こんな風に描きたいと当時はがんばったものだ。ここがセレブ文化が始まった時期なのかな。70年代のNYは私のいた80年代よりずっと怖い街だったようです。その雰囲気を私も住み始めにほんのすこし嗅いだけど、ニュースプリントという新聞雑誌のザラ紙の 匂いが満ちている乾いたシャープな景色が広がっていてマイルス・デイヴィスの音「クール」そのもの。

 

 

 

硬い革靴のかかとがコンクリートに当たる音、カツカツ、カチカチというような靴音。60年代、70年代の映画では男も女も、そんな音をたくさんたてていた。まだスニーカーがここまで広まっていなかったからかな。それぞれの靴音が勝手に自然なリズムを刻んでいるのが、またジャズを感じさますよね。この映画でその懐かしい響きを久々に聞いたような気がしました。

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| 映画〜っ! | 12:58 | comments(0) | trackbacks(0)
ブレードランナー2049 観に行った

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wowwowでブレードランナーと、メイキング映画、両方観たら、今やっている新しいブレードランナー2049がものすごく観たくなった。調べたら日中はアイマックス3Dしかやってない、こんなやたら暗そうな映画にもったいないな〜などとオバサン主張がちらりと頭をよぎったが、結局SFなんだし、逆に暗い趣のある映画だからこそ大きな画面で深度のある映像にして良かった。

 

びっくりしたのが、ブレードランナー(1)←便宜上こう書いていいですか?のヒロイン女優、ショーン・ヤングはやっぱりすごかった。ハリソン・フォードも、主役ライアン・ゴスリングも大スターですが、昔の画像で出てきちゃったショーン・ヤングがもう圧倒的に素晴らしすぎ!!!!!!実際ブレードランナー(1)はこいつが出なかったらかなり地味でカルトムービーにはなりえなかったのでは….、と強引に言い張りたいくらいです。

 

監督のリドリースコットに、ビビアン・リーに似ているからと気に入られ、新人にもかかわらずこの大役を射止めたそうです。そしてハリソン・フォードが大変難色を示したそう。撮影中も二人はもめたようで、これ、「サブリナ」でのハンフリー・ボガートとオードリーの確執を思い出します。(ハンフリー・ボガートは恋人のローレン・バコールを押していて、新人で、少し神経質のように見えたオードリーをとても嫌っていたらしい…確かに、二人の調子は全然合ってないかもw)

 

で、ブレードランナー2049では、当時の映像に加えてショーン・ヤング ソックリさんも出しているのです。かなりいい線いっているのですが、それでも、何となく顔の雰囲気がアウトレット化してるっつうか、本物のきらめきに敵わないのが面白い。50sの前髪を盛り上げたアップスタイル、肩パッドのボディコンシャスなスーツにピンヒール、そして、濡れた真っ赤な唇、弧を描いた太眉、ビスクドール風の瞳、独特の陰影のある、これ一本で心に残るカルト女優さん(この言い方っておかしいかな...)ですから。

 

特にこの方の狂気は本物w。せっかく20世紀カルトムービーのヒロインになったのに、その後ストーカーして(されてじゃない!)訴えられたり、数々の奇行とアルコール依存症で、危ないスキャンダル女優になってしまった。当時、インタビューなどで話しているのを見ましたが、かなりぶっ飛んでた印象。そういう破綻しているところが、この作品のヒロイン像に脆い危なげな美しさを加えてくれたのかと思うと、ブレードランナー自体のストーリーと相まって、哀れ感ひしひしです。

 

こんなに美人だったら、黙っていたって素晴らしい王子様がわらわら周りを取り囲んで選び放題だろうし、何もストーカーしなくったっていいじゃないか〜。リドリー・スコットが瞬間的にビビアン・リーと同質の何かを感知したってことが、凄いよ〜〜っ!!!!デジタル以前の特撮とか、完璧主義とか、ビジョンとか、もう言われつくされてる凄さのその上に、ちょっと小さい声を出して言いたいw!ビビアン・リーも、当時かなりの狂気とスキャンダルで有名な大女優ですものね。映画のクライマックスにハリソン・フォードが放つこの映画の鮮烈なキーワード「I know what’s real」こんなすごい目利きのリドリー・スコット自身から発せられた言葉なんだろうな〜、と感じ入りました。

 

 

.....なぜか、ヴィヴィアン・リー

 

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| 映画〜っ! | 10:32 | comments(0) | trackbacks(0)
映画「はじまりへの旅」観ました

この間、寒い4月の一日に映画を観に行きました。ファーストデイということに気づかず、劇場に行ったらめちゃくちゃ混んでてびっくり。そうですよね。春休み、雨、土曜日、ファーストデイ。夫婦50割引が使える私が行っちゃあ、はた迷惑かも。

 

でも、なんとか最後の座席を確保したものの、最前列になってしまいました。最前列で映画を観たのって、たしかトビーマクグワイアのスパイダーマンの1だったはず。あの時に比べて、首は凝ってるは、柔軟性は無いは、で心配だったけど、結局すぐに慣れてしまうものですね。

 

観た映画は「はじまりへの旅」ロード・オブ・ザ・リングでアラゴルンを演じたヴィゴ・モーテンセン主演の映画です。子供6人と森で社会と隔絶したサバイバル生活をする家族の話。その上、子供には肉体トレーニングや、読書、ホームスクーリングさせてて、完璧な生活…みたいにも見えるのですが。妻の死によって家族は社会にでていかなくてはならない、軋轢が大変。大きく言っちゃうと家族の成長の話です。

 

監督、脚本のマット・ロスはこだわりのある難しい両親に育てられた生い立ちをもとに この映画を作ったそうです。とはいえ、コメディってことで、ありえないような設定で飄々と進んでいくのですが。子役俳優も、みんなよく頑張っているんだけど、やはりヴィゴ・モーテンセンがすごくて、圧倒された。顔のシワ感と構築された彫刻感がすごい!!!

 

この人は、ローマの休日がオードリー以外ありえないくらい、ロードオブザリングはこの人いなくてはできなかったと思います。声もちょっと鼻声なのが、特徴的。エルフ語にもぴったりだったのです。で、今回はまた一段と渋く、ゴツくもなっている。実はこの人、もう59歳だそう、俳優以外にもいろいろ文筆活動もしていて、超こだわりの人かも。映画のテーマに本人がダブっている。かなりシビアに出るものを選んでいるらしいです。 コメディだから、お話は落ち着くところに丸く収まるのですが、「アメリカだな〜〜っ」とつくづく感じた。この荒野の頑固者が勢ぞろいしている感じ。おもしろいです。国土が広いから、こんな生活している人が 今現在あの国にはたくさんいることでしょう。

 

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絵は全然映画と関係無いですが...、ちっとも暖かくならない今日この頃なので。

 

春待ってます!

 

 

| 映画〜っ! | 16:57 | comments(0) | trackbacks(0)
LA LA LAND 観に行った!

映画「LA LA LAND」観てきた〜!予告編に出てくる女子4人がガツンとした色使いのドレスをひらひらさせて踊り歩いてるシーンやら、アカデミー賞の間違いアナウンスでぬか喜びしてしまった場面見て、いったいどんなストーリーなの?と気になってました。

見た後でネットで読んだりしましたが、過去の名画のオマージュてんこもり、見逃した箇所も多かった。私でもわかった顕著な引用は、「カサブランカ」なんだけど、強面のボギーもああやって、ウィスキー片手にうすら涙目で、バーグマンと「たられば…」の人生を空想したのかなあ、なんて感慨深かった。

 

「きみに読む物語」で一気に有名になった(と思う)ライアン・ゴスリング、最近はマジギレ5秒前っぽい映画にばかり出ていたから、私にはストレス度高い俳優さんでした。今回はイースター島のモアイみたいな優しげな(ちがう?)顔面が生かされていて良かった〜。こういうクラシックな映画をもっと演じてほしいな。スタイル完璧で、スーツやジャケットがめちゃくちゃ似合う、ピアノを引くときに、いつも髪の毛がぱらりと一筋落ちてるのも、サービス満点の演出です。

 

エマ・ストーンが最初オーディションで落ちまくりの女優志望だった顔と、有名女優さんになったときのファッションやメイクの違いがよくできてて、自分の仕事面で学んだ。売れないときは、うっすら脂っぽかったり。ファッションは元気で軽やか、カラフルなワンピースや、ポリエステル系の白シャツパンツ。有名になると、髪はまとまってて、肌テカリゼロw で、ファッション素材がゴージャスなツヤのブラック(ネイビー、だったかも…)なのだ。いわゆる一般人と、プロのスタッフに渾身で磨かれている立場の違いが一目瞭然。…そうか〜w。

 

それと、エマ・ストーンの強運度、おそれいりました。翌日知ったのですが、ハリーポッターのエマ・ワトソンが(紛らわしいなあ…)本来この役をオファーされていたそうです。エマ・ストーンは「ヘルプ」という映画で南部の黒人差別に戦うお嬢さんを演じていましたが、声の素敵な女優さんで好感度だったものの、うっとりするような女優さんではないな、な印象。LALALANDで今後も大活躍そうなトップ女優になってびっくり。ちょっとベティ・デイビス入っているかも。ウルトラマンも少し….。やっぱり、今の人気者って、どこかでクラシックの原型をなぞっている人が成功するみたい。....ちょっと強引かしら、とほほ。

 

二人の出会い第一印象、最悪っ!から始まるのも、ラブコメのお約束にのっとってて嬉しいな。古くはクラーク・ゲーブルとクローデット・コルベール「或る夜の出来事」、90年台のメグ・ライアン、ビリー・クリスタル「恋人たちの季節」。こうしてお互いケンカしながらうっかり恋に落ちちゃうのを、うりうり、オラオラ、と冷やかしながら観るのが醍醐味なんじゃないかしら。

 

主人公二人のダンス部分が、がんばっているんだけどキレがなくってちょっとリハーサルしてるみたいに見えちゃった。そこんとこが、予告編で見て胡散臭かったところ。でも、他の部分で補えてるとこがこの映画の力量ですね。しかし….、もしも、この映画全部アフリカ系の俳優さんで撮ってみたら、それも面白かっただろうな〜。男優プリンス、女優ビヨンセレベルの新人さんがいたら...妄想…..で、群舞のシーンはもろソウルトレイン! 夢を追うのも、より難しいわけだし、見たいかも〜〜〜っ!アカデミー賞も取りこぼしなく総なめできたでしょうに….。しばらくぼけ〜っと、脳内再生してまた時間を無駄にしてしまいました。

 

 

| 映画〜っ! | 11:30 | comments(0) | trackbacks(0)
映画「ドクターストレンジ」観に行った、ネタバレてたらすみません。

夫がウルサク言うので、気の進まない映画「ドクターストレンジ」観に行った。それも3Dアイマックスで。アメリカンコミックスのヒーロー物です。でも、ちょっと毛色の変わってるのは、ヒーローがヒマラヤで修行をして魔法使いになるというところ。アメリカでは大人気で、特にビジュアル面では高評価ばかり。

 

しかし、マーベルコミックスの映画ですからね、結局はヒーロー物。この頃はあまりにも次から次へと映画を量産していて、地球上にヒーローがうじゃうじゃ、珍しくもなんともない。それぞれのヒーローが他のストーリーにお邪魔して大暴れしたりするらしいから、混乱の極みです。映画って、遊園地の乗り物的娯楽というのが世の中の常識になってきたみたいで、椅子が絶叫マシンみたいに動く映画館もあるらしくて。遅れまくってる自分です。それでも、3Dアイマックスは久しぶりでしたが、最初メガネをかけると以外と視界が狭くて暗いのがちょっとソンした感。でも慣れてくると、深度のある映像に、知っていても驚かされ、ちょっと怖くて背中が硬直しちゃったりw。

 

この映画の始めの頃、ドクターストレンジが事故にあって、手が動かなくなり、救いを求めてカトマンズのグルのような女性に会うところ、体外離脱して、今まで知らなかった世界を体験するのです。ここの映像が一番好きでした。とは言っても、もろ「インセプション」所々「マトリックス」ちょびっと「2001年宇宙の旅」をパクりまくってるのですが。それでも、ぐわ〜んとめくるめく引っ張り込まれます。ああ3D恐ろしや。ここだけ見るだけでも、ま、いいか、と思えました。ってのは、ストーリーは途中からヒーロー物まっしぐらになっていくのです。スピリチュアル修行をするだけの物語をすごいビジュアルで引っ張れなかったのかなあ、それはそれで、難しい映画でしょうね。でも、精神世界的に成長しつつあるヒーローが突然ガシガシ戦っちゃうってのも、なんか白けるな。ほんとは、「むふふ」と言っただけで、まわりの敵を骨なしにして欲しかったです。

 

ドクターストレンジを演じているベネディクト・カンバーバッチは最初の頃、凄腕脳外科医でとてもかっこいいのですが、なぜかヒーローになるにつれてやさぐれて、おっさんぽくなっていくのです。なぜだろう…..。スーパーヒーローをイヤイヤやっているのかも知れません。昨年のアカデミー賞で、ノミネートされて期待の表情で待っていたのが、主演男優賞がエディレッドメインに決まったときの、一瞬の悲しみと驚きの表情が忘れられません。俳優のくせに、リアルでは感情を隠せないのでしょうか、そこんとこ、好感が持てるかもわかりません。だからと言ってはなんですが、アカデミー賞に張るより、スーパーヒーロー役でがっつり稼ごうと決めたのかなあ、さびしいなあ。なんちゃってw

 

 

ドクターストレンジの恋人役はレイチェル・マクアダムス、いつも髪の毛が素敵な栗色で綺麗だなあと思う。彼女もお医者さん。瀕死のドクターストレンジを心臓から血を抜いたり、電気ショックしたりで蘇生、で、ドクターストレンジは幽体だけになって、彼女をサポート、すみません、超ネタバレか...。

 

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| 映画〜っ! | 16:25 | comments(0) | trackbacks(0)