映画「マイルス・デイヴィス5年間の空白」

20代の頃、友人達と知識ゲーム(カードを引いてその質問に答える、みたいなの)をしていて、チクっとトゲが刺さった思い出がある。『カインド・オブ・ブルー』は誰のアルバム?という質問を引いちゃって、マイルス・デイヴィスと知らずに、無遠慮に大笑いされちゃったのだ。当時からおバカと白状していたんだから、そんなに笑わないでほしかったよ。そんなエピソードは事欠かない自分ですが、この件は何故か心に残っていると気付きました。多分ジャズがわからなくて、自分には子供にとってのピーマンみたいな好き嫌いで、浸っている友人を羨ましく思っていたのかも...。ジャズを聴くと、私はどうも滅入ってしまうのです。雨がひどく降る夜の不安な気持ちが押し寄せてくる。が、その後、生で聞いたり、その他色々機会にも恵まれ、だんだん好き嫌いは少なく、いや、結構好きになりました。

 

この映画「マイルス・デイヴィス5年間の空白」マイルス・デイヴィスの知識が無しに近い自分は大変面白く観ました。このジャズの巨匠は、ヒップホップのギャングミュージシャンの原型みたいじゃないの〜!昔からあったんですね。コンサートホールの前でタバコ吸っていただけで白人の警官に捕らえられて刑務所に行くシーン。もうず〜っとアフリカ系アメリカ人は人種差別の重荷を背負って、あらゆる形で反抗しているわけですよね。

 

この映画を見た日、青山ブックセンターでヴィンテージの「インタヴュー」誌をみつけた。懐かしいなあ、この時代の ニューヨークシティそのものって雑誌。アンディ・ウォーホールがディレクションして、表紙はリチャード・バーンスタイン。このセレブの表紙絵が素敵で素敵で、こんな風に描きたいと当時はがんばったものだ。ここがセレブ文化が始まった時期なのかな。70年代のNYは私のいた80年代よりずっと怖い街だったようです。その雰囲気を私も住み始めにほんのすこし嗅いだけど、ニュースプリントという新聞雑誌のザラ紙の 匂いが満ちている乾いたシャープな景色が広がっていてマイルス・デイヴィスの音「クール」そのもの。

 

 

 

硬い革靴のかかとがコンクリートに当たる音、カツカツ、カチカチというような靴音。60年代、70年代の映画では男も女も、そんな音をたくさんたてていた。まだスニーカーがここまで広まっていなかったからかな。それぞれの靴音が勝手に自然なリズムを刻んでいるのが、またジャズを感じさますよね。この映画でその懐かしい響きを久々に聞いたような気がしました。

続きを読む >>
| 映画〜っ! | 12:58 | comments(0) | trackbacks(0)
ブレードランナー2049 観に行った

JUGEMテーマ:映画館で観た映画

wowwowでブレードランナーと、メイキング映画、両方観たら、今やっている新しいブレードランナー2049がものすごく観たくなった。調べたら日中はアイマックス3Dしかやってない、こんなやたら暗そうな映画にもったいないな〜などとオバサン主張がちらりと頭をよぎったが、結局SFなんだし、逆に暗い趣のある映画だからこそ大きな画面で深度のある映像にして良かった。

 

びっくりしたのが、ブレードランナー(1)←便宜上こう書いていいですか?のヒロイン女優、ショーン・ヤングはやっぱりすごかった。ハリソン・フォードも、主役ライアン・ゴスリングも大スターですが、昔の画像で出てきちゃったショーン・ヤングがもう圧倒的に素晴らしすぎ!!!!!!実際ブレードランナー(1)はこいつが出なかったらかなり地味でカルトムービーにはなりえなかったのでは….、と強引に言い張りたいくらいです。

 

監督のリドリースコットに、ビビアン・リーに似ているからと気に入られ、新人にもかかわらずこの大役を射止めたそうです。そしてハリソン・フォードが大変難色を示したそう。撮影中も二人はもめたようで、これ、「サブリナ」でのハンフリー・ボガートとオードリーの確執を思い出します。(ハンフリー・ボガートは恋人のローレン・バコールを押していて、新人で、少し神経質のように見えたオードリーをとても嫌っていたらしい…確かに、二人の調子は全然合ってないかもw)

 

で、ブレードランナー2049では、当時の映像に加えてショーン・ヤング ソックリさんも出しているのです。かなりいい線いっているのですが、それでも、何となく顔の雰囲気がアウトレット化してるっつうか、本物のきらめきに敵わないのが面白い。50sの前髪を盛り上げたアップスタイル、肩パッドのボディコンシャスなスーツにピンヒール、そして、濡れた真っ赤な唇、弧を描いた太眉、ビスクドール風の瞳、独特の陰影のある、これ一本で心に残るカルト女優さん(この言い方っておかしいかな...)ですから。

 

特にこの方の狂気は本物w。せっかく20世紀カルトムービーのヒロインになったのに、その後ストーカーして(されてじゃない!)訴えられたり、数々の奇行とアルコール依存症で、危ないスキャンダル女優になってしまった。当時、インタビューなどで話しているのを見ましたが、かなりぶっ飛んでた印象。そういう破綻しているところが、この作品のヒロイン像に脆い危なげな美しさを加えてくれたのかと思うと、ブレードランナー自体のストーリーと相まって、哀れ感ひしひしです。

 

こんなに美人だったら、黙っていたって素晴らしい王子様がわらわら周りを取り囲んで選び放題だろうし、何もストーカーしなくったっていいじゃないか〜。リドリー・スコットが瞬間的にビビアン・リーと同質の何かを感知したってことが、凄いよ〜〜っ!!!!デジタル以前の特撮とか、完璧主義とか、ビジョンとか、もう言われつくされてる凄さのその上に、ちょっと小さい声を出して言いたいw!ビビアン・リーも、当時かなりの狂気とスキャンダルで有名な大女優ですものね。映画のクライマックスにハリソン・フォードが放つこの映画の鮮烈なキーワード「I know what’s real」こんなすごい目利きのリドリー・スコット自身から発せられた言葉なんだろうな〜、と感じ入りました。

 

 

.....なぜか、ヴィヴィアン・リー

 

続きを読む >>
| 映画〜っ! | 10:32 | comments(0) | trackbacks(0)
映画「はじまりへの旅」観ました

この間、寒い4月の一日に映画を観に行きました。ファーストデイということに気づかず、劇場に行ったらめちゃくちゃ混んでてびっくり。そうですよね。春休み、雨、土曜日、ファーストデイ。夫婦50割引が使える私が行っちゃあ、はた迷惑かも。

 

でも、なんとか最後の座席を確保したものの、最前列になってしまいました。最前列で映画を観たのって、たしかトビーマクグワイアのスパイダーマンの1だったはず。あの時に比べて、首は凝ってるは、柔軟性は無いは、で心配だったけど、結局すぐに慣れてしまうものですね。

 

観た映画は「はじまりへの旅」ロード・オブ・ザ・リングでアラゴルンを演じたヴィゴ・モーテンセン主演の映画です。子供6人と森で社会と隔絶したサバイバル生活をする家族の話。その上、子供には肉体トレーニングや、読書、ホームスクーリングさせてて、完璧な生活…みたいにも見えるのですが。妻の死によって家族は社会にでていかなくてはならない、軋轢が大変。大きく言っちゃうと家族の成長の話です。

 

監督、脚本のマット・ロスはこだわりのある難しい両親に育てられた生い立ちをもとに この映画を作ったそうです。とはいえ、コメディってことで、ありえないような設定で飄々と進んでいくのですが。子役俳優も、みんなよく頑張っているんだけど、やはりヴィゴ・モーテンセンがすごくて、圧倒された。顔のシワ感と構築された彫刻感がすごい!!!

 

この人は、ローマの休日がオードリー以外ありえないくらい、ロードオブザリングはこの人いなくてはできなかったと思います。声もちょっと鼻声なのが、特徴的。エルフ語にもぴったりだったのです。で、今回はまた一段と渋く、ゴツくもなっている。実はこの人、もう59歳だそう、俳優以外にもいろいろ文筆活動もしていて、超こだわりの人かも。映画のテーマに本人がダブっている。かなりシビアに出るものを選んでいるらしいです。 コメディだから、お話は落ち着くところに丸く収まるのですが、「アメリカだな〜〜っ」とつくづく感じた。この荒野の頑固者が勢ぞろいしている感じ。おもしろいです。国土が広いから、こんな生活している人が 今現在あの国にはたくさんいることでしょう。

 

JUGEMテーマ:映画館で観た映画

 

 

 

 

絵は全然映画と関係無いですが...、ちっとも暖かくならない今日この頃なので。

 

春待ってます!

 

 

| 映画〜っ! | 16:57 | comments(0) | trackbacks(0)
LA LA LAND 観に行った!

映画「LA LA LAND」観てきた〜!予告編に出てくる女子4人がガツンとした色使いのドレスをひらひらさせて踊り歩いてるシーンやら、アカデミー賞の間違いアナウンスでぬか喜びしてしまった場面見て、いったいどんなストーリーなの?と気になってました。

見た後でネットで読んだりしましたが、過去の名画のオマージュてんこもり、見逃した箇所も多かった。私でもわかった顕著な引用は、「カサブランカ」なんだけど、強面のボギーもああやって、ウィスキー片手にうすら涙目で、バーグマンと「たられば…」の人生を空想したのかなあ、なんて感慨深かった。

 

「きみに読む物語」で一気に有名になった(と思う)ライアン・ゴスリング、最近はマジギレ5秒前っぽい映画にばかり出ていたから、私にはストレス度高い俳優さんでした。今回はイースター島のモアイみたいな優しげな(ちがう?)顔面が生かされていて良かった〜。こういうクラシックな映画をもっと演じてほしいな。スタイル完璧で、スーツやジャケットがめちゃくちゃ似合う、ピアノを引くときに、いつも髪の毛がぱらりと一筋落ちてるのも、サービス満点の演出です。

 

エマ・ストーンが最初オーディションで落ちまくりの女優志望だった顔と、有名女優さんになったときのファッションやメイクの違いがよくできてて、自分の仕事面で学んだ。売れないときは、うっすら脂っぽかったり。ファッションは元気で軽やか、カラフルなワンピースや、ポリエステル系の白シャツパンツ。有名になると、髪はまとまってて、肌テカリゼロw で、ファッション素材がゴージャスなツヤのブラック(ネイビー、だったかも…)なのだ。いわゆる一般人と、プロのスタッフに渾身で磨かれている立場の違いが一目瞭然。…そうか〜w。

 

それと、エマ・ストーンの強運度、おそれいりました。翌日知ったのですが、ハリーポッターのエマ・ワトソンが(紛らわしいなあ…)本来この役をオファーされていたそうです。エマ・ストーンは「ヘルプ」という映画で南部の黒人差別に戦うお嬢さんを演じていましたが、声の素敵な女優さんで好感度だったものの、うっとりするような女優さんではないな、な印象。LALALANDで今後も大活躍そうなトップ女優になってびっくり。ちょっとベティ・デイビス入っているかも。ウルトラマンも少し….。やっぱり、今の人気者って、どこかでクラシックの原型をなぞっている人が成功するみたい。....ちょっと強引かしら、とほほ。

 

二人の出会い第一印象、最悪っ!から始まるのも、ラブコメのお約束にのっとってて嬉しいな。古くはクラーク・ゲーブルとクローデット・コルベール「或る夜の出来事」、90年台のメグ・ライアン、ビリー・クリスタル「恋人たちの季節」。こうしてお互いケンカしながらうっかり恋に落ちちゃうのを、うりうり、オラオラ、と冷やかしながら観るのが醍醐味なんじゃないかしら。

 

主人公二人のダンス部分が、がんばっているんだけどキレがなくってちょっとリハーサルしてるみたいに見えちゃった。そこんとこが、予告編で見て胡散臭かったところ。でも、他の部分で補えてるとこがこの映画の力量ですね。しかし….、もしも、この映画全部アフリカ系の俳優さんで撮ってみたら、それも面白かっただろうな〜。男優プリンス、女優ビヨンセレベルの新人さんがいたら...妄想…..で、群舞のシーンはもろソウルトレイン! 夢を追うのも、より難しいわけだし、見たいかも〜〜〜っ!アカデミー賞も取りこぼしなく総なめできたでしょうに….。しばらくぼけ〜っと、脳内再生してまた時間を無駄にしてしまいました。

 

 

| 映画〜っ! | 11:30 | comments(0) | trackbacks(0)
映画「ドクターストレンジ」観に行った、ネタバレてたらすみません。

夫がウルサク言うので、気の進まない映画「ドクターストレンジ」観に行った。それも3Dアイマックスで。アメリカンコミックスのヒーロー物です。でも、ちょっと毛色の変わってるのは、ヒーローがヒマラヤで修行をして魔法使いになるというところ。アメリカでは大人気で、特にビジュアル面では高評価ばかり。

 

しかし、マーベルコミックスの映画ですからね、結局はヒーロー物。この頃はあまりにも次から次へと映画を量産していて、地球上にヒーローがうじゃうじゃ、珍しくもなんともない。それぞれのヒーローが他のストーリーにお邪魔して大暴れしたりするらしいから、混乱の極みです。映画って、遊園地の乗り物的娯楽というのが世の中の常識になってきたみたいで、椅子が絶叫マシンみたいに動く映画館もあるらしくて。遅れまくってる自分です。それでも、3Dアイマックスは久しぶりでしたが、最初メガネをかけると以外と視界が狭くて暗いのがちょっとソンした感。でも慣れてくると、深度のある映像に、知っていても驚かされ、ちょっと怖くて背中が硬直しちゃったりw。

 

この映画の始めの頃、ドクターストレンジが事故にあって、手が動かなくなり、救いを求めてカトマンズのグルのような女性に会うところ、体外離脱して、今まで知らなかった世界を体験するのです。ここの映像が一番好きでした。とは言っても、もろ「インセプション」所々「マトリックス」ちょびっと「2001年宇宙の旅」をパクりまくってるのですが。それでも、ぐわ〜んとめくるめく引っ張り込まれます。ああ3D恐ろしや。ここだけ見るだけでも、ま、いいか、と思えました。ってのは、ストーリーは途中からヒーロー物まっしぐらになっていくのです。スピリチュアル修行をするだけの物語をすごいビジュアルで引っ張れなかったのかなあ、それはそれで、難しい映画でしょうね。でも、精神世界的に成長しつつあるヒーローが突然ガシガシ戦っちゃうってのも、なんか白けるな。ほんとは、「むふふ」と言っただけで、まわりの敵を骨なしにして欲しかったです。

 

ドクターストレンジを演じているベネディクト・カンバーバッチは最初の頃、凄腕脳外科医でとてもかっこいいのですが、なぜかヒーローになるにつれてやさぐれて、おっさんぽくなっていくのです。なぜだろう…..。スーパーヒーローをイヤイヤやっているのかも知れません。昨年のアカデミー賞で、ノミネートされて期待の表情で待っていたのが、主演男優賞がエディレッドメインに決まったときの、一瞬の悲しみと驚きの表情が忘れられません。俳優のくせに、リアルでは感情を隠せないのでしょうか、そこんとこ、好感が持てるかもわかりません。だからと言ってはなんですが、アカデミー賞に張るより、スーパーヒーロー役でがっつり稼ごうと決めたのかなあ、さびしいなあ。なんちゃってw

 

 

ドクターストレンジの恋人役はレイチェル・マクアダムス、いつも髪の毛が素敵な栗色で綺麗だなあと思う。彼女もお医者さん。瀕死のドクターストレンジを心臓から血を抜いたり、電気ショックしたりで蘇生、で、ドクターストレンジは幽体だけになって、彼女をサポート、すみません、超ネタバレか...。

 

JUGEMテーマ:映画館で観た映画

| 映画〜っ! | 16:25 | comments(0) | trackbacks(0)
映画「スノーデン」観に行った

先日朝いちばんで映画「スノーデン」観に行きました。CIA NSAの元職員で、政府の個人情報収集を告発し、米司法当局により指名手配され、現在ロシア在住のエドワード・スノーデンの半生を描いた映画です。オリバーストーン監督。ジョセフ・ゴードン=レビットが演じています。凄い事件のわりには、思ったほど報道されなかったから、この映画を見て初めて知ったこと多かったです。

 

その一、オバマがスノーデンを「ハッカー」と呼んでいたので、自分うっかりバイトのオタクが情報を盗んで高飛びしたみたいに、ものすごい勘違いしていましたが、スノーデンってすごいエリートなんですね。20代で20万ドルの高給取りで、一度CIAを退職してからも企業経由で結局CIAの仕事をすることになっている。トレーニング時代に、教官も舌を巻くような天才的な速さで仕事をしたり、雇う方にしては手放したくない逸材だったようです。ドローンで砂漠の真ん中に空から攻撃できたりするのも、スノーデンが構築したプログラムを使っているらしい。それを知って、だんだん良心の呵責に耐えられなくなり、最終的には情報をダウンロードして流出させるのです。このあたり、スリリングで、ドキドキしましたよ。

 

その2 スノーデンは横田基地に数年勤務していた。子供のころ日本のアニメや漫画に影響を受けて、日本語もけっこう堪能だったとは。実は数カ国語できるらしくて、手話まで!高卒で、基本独学。まだ若いのにすごいな、スパイに必須な才能ですよね。

 

その3…..、ほかにもハッとしたことがいろいろあるのですが、どんどんネタバレになりそうなので、やめときますw。とは言っても、公開日はたった一日だけ(もう終わっている)、奨励されていないのがアリアリです。話題になれば、また公開されるのでしょうか。広く公開されて、たくさんの人に見られるべき映画だと思います。

 

↑すみません、公開されています。上映館は少ないけど、2月2日木曜日までやってます。おすすめです!

 

とにかく、映画の後、家に帰って、一番先にしたことは、うちのiMacの上部についているカメラの穴を練りゴムで塞いだこと。なんと、シャットダウンしてても、映像は筒抜けのようです。スノーデンの事件の後、アメリカ国内のネット監視は禁止されたのですが、海外に関しては違法ということではなく(?)公然とまだ行われていて、日本でも、すべてのネット情報は監視されているみたい。怖いですね、自分の情報なんて一文の値打ちがないと思っていても、友達のそのまた友達とつながっていくと、実は収集される価値が出てくるのかもしれません。ネットは便利で、かなりの中毒になっている自分ですが、将来、どんな世界になっていくのかと思うと、空恐ろしいことです。

 

で、映画の話に戻って。スノーデンの教官役で出ている俳優。リス・エヴァンス 脇役でよく見る人なのですが、最初に知ったのは「ノッティングヒルの恋人」。ヒューグラントのルームメイト役をやっていた人です。ダメダメなヒッピーキャラが好印象w。今回その時とのギャップがすごすぎて、本当にあの人かなあ、と自問自答、でもそうだった!ものすごい変わり身。確かに最近お堅い役が多かったのですが、ここまで偉くなったかw 芸の幅が広すぎで楽しい。今後も大注目です。

 

話の逸れついでに、映画の中の脇役俳優探しって楽しいですヨ。芸達者で、顔も雰囲気もどんどん変えてきたりだから、見つけ甲斐があるのです。ちょろっと出てるだけでも、あっ、あいつだ〜と、同定できた時の喜びったらw。気になっている脇役が、めくるめく変身してあちこちに出ていたりすると、まるで自分の仕業かのようにエゴの肥大化。

 

| 映画〜っ! | 14:35 | comments(2) | trackbacks(0)
映画「沈黙ーSILENCE」を観に行った

ずっと楽しみにしていたマーティンスコセッシの映画、「沈黙ーSILENCE」を見に行ってきた〜。映画の初日に行くなんて、ほとんどない自分。混んでいるのかと心配だったけど、拍子抜。断然まばら。夫婦50割引世代がたくさん。後は、なんとなくキリスト教関係か、文学ファンかと思える真面目な雰囲気の人。映画館も大変だな。確かに、この映画、泥まみれで地味〜で、残酷シーンもあるし、客がガンガン入る要素はないな。それに、日本も、西洋も、どっちもどこか恥ずかしさや苦しさを感じるストーリー。いわゆるWINWINの真反対なわけです。それでも、この映画を撮れたということが、奇跡的。巨匠のごり押しじゃなきゃつくれない作品と思った。

 

でも、さすがスコセッシ、逃げをちゃんと作ってあって、処世術にたけてる、いや、そうじゃなきゃ監督なんてできないですね。この頃流行りまくってるスパイ映画とか、そういう原型を拝借してんじゃないかぁ?これ。と感じました。そもそも司祭はイエズス会から送られてきたスパイ、で、日本はそいつらを捕まえて、可能性を感じるやつは手なずけて2重スパイにする。が、その2重スパイも、実は3重スパイだった、みたいな。信仰、文化風土の重たいテーマをちゃんとウケるように味付けしてるきがしました。

 

お奉行さまの井上も、イッセー尾形がやるとちょっと変態っぽくて、狡猾度が勝ってて、昔からの、残酷でわけのわかんない日本人ってステレオタイプがら踏み出てないな。とか、文句言いつつも、大変なお仕事だっただろうなあ、台湾で全部撮ったのが残念だったな、日本人がいっぱい出てて俳優さんたちには、すごいチャンスだっただろうな、などと思いながら見てました。自分キリスト教、特にイエズス会とか、カトリック縁が深いので、やっぱり「沈黙」を読んだ少女時代とかもあって、好きな映画だと思います。沈黙が破られるその瞬間には、ついほろっときてしまった。少女時代の洗脳ってコワイなw。

 

| 映画〜っ! | 14:04 | comments(0) | trackbacks(0)
「マッドマックス怒りのデスロード」♫♫♫
お勧め、お勧め、お勧め、星百個♫

昔のマッドマックスは1しか見てないし、ヘビーメタル割と苦手だし、4WDで車の行列を飛び越えるスポーツにも、車のメカにも興味ないのですが、何故か予告見た時に、ゼッタイ見なくちゃって気がした。それだけのことはある、初期のスターウォーズ三部作みたいなワクワク感があるのです。予告に、この映画のつくり込み度、愛情度が溢れていたのでしょう。


もう大ヒットになっているので、あんまり色々書く必要もないですね。でも、興味が無さげな人も一見の価値アリ。あ〜、一度見ると実は2度見も3度見もしたいな。アフリカで撮ったらしいオレンジ色の砂漠に青い空、他に何もない地平線、荒唐無稽なヘビーメタル車とバイクが火を噴きながら大軍団で走ってくるのです。とんでもなく綺麗で迫力!戦いのシーンは沢山あるんだけど、ねちねちした残虐性はなくって、それだけでも、昨今珍しくて嬉しい。見終わったらすごい熱気のコンサートにいたみたいな気分。


ストーリーは核戦争後の汚染された地球、延々とサバイバル地獄の砂漠が広がり、過去のものは、何故か車のメカだけ。水やガソリンはボロボロの服を来た庶民には渡らず、カルトやら、ヤクザのボスみたいなヤツが沢山の奴隷を使っている。私たちの想像力の中にこんな未来しかもう残っていないのかと思うと、かなり悲しいわけですが…。そんな中でも、そこを突破しようとするヒーローやヒロインが現れて、一発逆転をはかるのです。強行突破しようとする、シャーリーズセロン演じる女隊長、血液を吸い取られるだけの奴隷だったMAX、ボスの後宮の美人さん達、カルトにハマったスキンヘッド戦士、この連中の転がす機関車みたいなトレーラー、壊れたって、走っているトレーラーに黄金虫みたいにへばりついて修理しながら走るのです。すごい臨場感、ずっと一緒に走っている様な気になりました。


ところで、電車で行ったから良かったけど、この映画を観た後って、車の運転が心配、ぶっ飛ばしちゃいそうですよん。 
| 映画〜っ! | 16:05 | comments(2) | trackbacks(0)
アカデミー賞見ました。

久しぶりに、いや、初めてアカデミー賞をライブで見たわ。今年はテニス好きの夫がどうしてもテニス見たいって、それも、錦織にずっと子供の頃から目を付けていたんだって。だからゼッタイ見なくちゃ、なので、WOWWOWに入ったのです。全豪オープン面白かった〜!一流のスポーツ選手は凄いね〜〜〜っ。…って、今日はテニスじゃなくてアカデミー賞ですよね。今頃ですが、確定申告をまとめながら見ました。全然、はかどりませんでしたけど。


色々なパフォーマンスがあったけど、レディガガのサウンド・オブ・ミュージック50周年トリビュートに一番ビックリしました。ジュリー・アンドリュースが憑依してるかくらいウマすぎ、声も素晴らしい。メドレーが終わったら、本家本元が出てきたのですけど、ガガの素晴らしいパフォーマンスに嬉しそうで、熱いハグしていました。それにしても普段の声と全然違うのにビックリ。無敵ですね。レッドカーペットで着ていたドレスも、この人にしかできないな、という赤いゴム手袋を合わせたアゼディン・アライアのドレスだそうで、一番素敵で面白かった。


いつもそうなのですが、アカデミー賞にノミネートされる映画を全然見ていない。今回はまだマシな方で、インターステラーと、コーンガール見ました。それ程ごひいきがないので、どれが賞を獲っても喜んでいる。だいたい、私の場合賞を取ったその年か翌年に見るのです。

賞の前に映画を見ていたら、一瞬結果に腹を立てたりするかもしれないな。アカデミー賞受賞の映画って、後で見ると実は大した事ない様なのも多い気がするもの。結局何度も見たい映画って、綺麗で幸せ感の多いものか、大笑いできるものになってしまう、悲しい結末は、たとえ名画でも一度でいい自分。バカっぽい。

今年ノミネートされた作品を見ても、さあ、すぐ見に行きたいなと思えるものがあんまりないのが、残念。160人あまりも殺したスナイパーの話とか、アルツハイマーとか、ALSの天才とか…、老親を抱えて、自分も年を感じるこの頃の私にはちょっと気が滅入ってしまうな〜。

それに、マーティンルーサーキングJrの伝記「セルマ」の様な映画って、最後は暗殺されるのが決まっているのに、ついつい、そうならない様に心が祈っちゃってw、余計な精神エネルギーを使ってしまう、疲れるのよ…。派手なお姫様系、でも大人なストーリーの将来クラシックとなる映画はないものかしら。 


着物でレッドカーペットを歩く受賞者も出て欲しいな〜♡
| 映画〜っ! | 17:47 | comments(0) | trackbacks(0)
映画「I AM BRUCE LEE」

ブルースリーのドキュメンタリー映画を録画して見た。昨年初めてブルースリーの映画を観て、それいらい、ファンになったのです。本当に、「今更〜っ」なのだけど。この映画「I AM BRUCE LEE」は決定打。映画のアクションシーンを織り交ぜて、生前親交の会った方々のインタビューで構成されています。中でも、奥様のリンダ・エメリーさんは愛情の深みのある顔をした方で、この人こそがブルースリーの人となりを自然に語っている様な気がしました。


それまで、野生すぎる表情がちょっと不気味で、映画をしっかり観るに至らなかったのです。今ではの、そこここで見せてくれるヘン顔が可愛いぜ。普通にしているとかなりの2枚目、特にグリーンホーネットのケイトー(これって加藤なの?もしかして...)役で目隠しの仮面をつけると端正さが際立つ気がします。メガネで引き立つ顔というのは、やっぱり美形なんですね。


あと、ローマでアメリカのカンフースターと戦う前に、準備運動をするシーンがあるんだけど、肩甲骨を背中から飛び出させる。太極拳の練習で肩甲骨を動かすと口を酸っぱくして言われたけど、実はこんなに動くものなんだ!ブルースリーの肩甲骨は、もう骨格から外れているくらい、ぼこっと10㌢くらいも飛び出すのです。たしかに、これじゃあ、手を最長に伸ばした先の先まで到達できる訳だ。ちょっと齧っているから、多分昔はわかりもしなかったであろうディテールに感謝できて嬉しいな。


こんな究極のマッチョヒーローのファンになるなんて、30年も前には思いも寄らなかったです。太極拳や気功を習って、次第に格闘技、それも、古典格闘技に目覚めてしまったのか。自分のカラダを張った戦いは素晴らしい!みたいな気がしてきちゃいました、オロオロ、汗。多分、毎日毎日、爆撃やら、ミサイルやらのニュースが流れていて、人のエゴが、とんでもなく肥大して、およそ手の届かないところで戦闘を繰り広げているのを見ているからか。もしも、たまには戦うことが人間に必要なのだったら、(....実は、よくわかんないのだけど)あくまでカラダの範囲で戦う人をヒーローにしたいさ。


しかし、すごいね、ブルース・リーは。人の手のひらのコインを知らないうちに早業で取り替えられた、とか、又は、普通の映画が16コマ/秒なのに、それじゃあ、写らないくらい速い動きなので、32コマ/秒にしなきゃならなかったとか…。レジェンドすぎだろ〜〜〜〜!!こうして書いていると、勢い余って、それも極自然に男スピリットが憑依してくるから困ったものダ。


この映画で、映画会社のエグゼクティブに会議室でカンフーの実演をして見せるブルース・リーに笑った。相手はスーツを着たちょっとメタボのオッサンである。そいつを相手に、流暢に説明しながら寸止めで蹴りやパンチを繰り広げてくれる。恐怖ですよね、嬉しいけど…、一生の思い出だろうけど。



春が待ち遠しいので、パンジーの絵をアップしました。







 
| 映画〜っ! | 11:39 | comments(0) | trackbacks(0)