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映画「マイルス・デイヴィス5年間の空白」

20代の頃、友人達と知識ゲーム(カードを引いてその質問に答える、みたいなの)をしていて、チクっとトゲが刺さった思い出がある。『カインド・オブ・ブルー』は誰のアルバム?という質問を引いちゃって、マイルス・デイヴィスと知らずに、無遠慮に大笑いされちゃったのだ。当時からおバカと白状していたんだから、そんなに笑わないでほしかったよ。そんなエピソードは事欠かない自分ですが、この件は何故か心に残っていると気付きました。多分ジャズがわからなくて、自分には子供にとってのピーマンみたいな好き嫌いで、浸っている友人を羨ましく思っていたのかも...。ジャズを聴くと、私はどうも滅入ってしまうのです。雨がひどく降る夜の不安な気持ちが押し寄せてくる。が、その後、生で聞いたり、その他色々機会にも恵まれ、だんだん好き嫌いは少なく、いや、結構好きになりました。

 

この映画「マイルス・デイヴィス5年間の空白」マイルス・デイヴィスの知識が無しに近い自分は大変面白く観ました。このジャズの巨匠は、ヒップホップのギャングミュージシャンの原型みたいじゃないの〜!昔からあったんですね。コンサートホールの前でタバコ吸っていただけで白人の警官に捕らえられて刑務所に行くシーン。もうず〜っとアフリカ系アメリカ人は人種差別の重荷を背負って、あらゆる形で反抗しているわけですよね。

 

この映画を見た日、青山ブックセンターでヴィンテージの「インタヴュー」誌をみつけた。懐かしいなあ、この時代の ニューヨークシティそのものって雑誌。アンディ・ウォーホールがディレクションして、表紙はリチャード・バーンスタイン。このセレブの表紙絵が素敵で素敵で、こんな風に描きたいと当時はがんばったものだ。ここがセレブ文化が始まった時期なのかな。70年代のNYは私のいた80年代よりずっと怖い街だったようです。その雰囲気を私も住み始めにほんのすこし嗅いだけど、ニュースプリントという新聞雑誌のザラ紙の 匂いが満ちている乾いたシャープな景色が広がっていてマイルス・デイヴィスの音「クール」そのもの。

 

 

 

硬い革靴のかかとがコンクリートに当たる音、カツカツ、カチカチというような靴音。60年代、70年代の映画では男も女も、そんな音をたくさんたてていた。まだスニーカーがここまで広まっていなかったからかな。それぞれの靴音が勝手に自然なリズムを刻んでいるのが、またジャズを感じさますよね。この映画でその懐かしい響きを久々に聞いたような気がしました。

 

| 映画〜っ! | 12:58 | comments(0) | trackbacks(0)
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