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運慶、つづき

金沢文庫資料館の「運慶ー鎌倉幕府と霊験伝説」を観に行った、続きです。意外と人が多く、運慶の人気はすごい。「運慶」というタイトルでも実は「慶派」と呼ばれる人々の仏像が多く展示されていました。ルネサンスの工房の時代から400年も前に作られたものとは!!!...かなり驚きました。...あ、頭の中で世界史と日本史が並走してない自分のボケ具合にも少しがっかり。

 

ところで、仏像の体の中にお経やら何やらが入っていて、そのおかげで誰が作ったのかわかるようになっているというのも初めて知った、不勉強だなあ.....。いや、こういう秘密めいた工夫って、他にも色々あるのでしょうが、ちょっと想像するだけでワクワクしてきます。

 

最後の運慶作と言われる、大威徳明王像に惹きつけられました。20センチくらいの高さで、激しい破損のある像なのに、金の首飾りや、顔料の残りがはっきり分かって、特に唇の赤さが生々しい。牛に乗っているお姿だったようですが、腿から上しか残っていない。

 

像と一緒に体内にしまってあった、お経の巻物と、蓮の実の器に入った仏舎利、沈香、6本の丁子が、白日の下に開いて展示されていました。実はこの仏像は2007年に内容物が見つかったおかげで運慶作と知れたのですって。裏打ちされた巻物の和紙は艶があってシミひとつなく、まるで昨日漉いて書かれたかのようです。立ち止まってじっくり観察していたら不思議なことに、その辺がスヤスヤ薄荷のように涼しいのです。芥川龍之介の蜘蛛の糸の極楽がふわっと降りてきた感じ。ご一緒した日影さんもそう言っていたのダ。しばら〜くその精妙なそよ風にあたって、身と心をおもいっきり洗濯させていただきました。よかった〜、ちょうど必要だったな〜。

 

 

運慶とは全然関係ないのですが、先日駅の夕日が綺麗だったので。

 

 

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