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「天才作家の妻 40年目の秘密」

義姉から強くオススメされて映画「天才作家の妻 40年目の秘密」原題「The wife」を観てきた。

 

ノーベル賞をとった小説家の夫ジョーとそれを支える妻ジョーン(グレン・クロース)、そして息子がストックホルムの授賞式に行く、夫婦の創作の秘密をライターに嗅ぎ回られるし、同じく作家志望の息子と父はうまくいっていない。そんな究極のハレ舞台で家族の状況はどんどん悪い方向に、とほほ。みたいなストーリーです。

 

 

ノーベル賞授賞式のディテールにワクワク。受賞者宿泊ホテルの夫妻のベッドルームに早朝突撃してサンタルチアを歌う聖歌隊のシーン。ほんとにそんな儀式があるんですってね。ベルイマンの「ファニーとアレクサンドラ」を彷彿とさせる色彩で、北欧の重厚なインテリアが見て楽しい。

 

グレン・クロースはこの役にピッタリ。どうしても大女優同士比べてしまうのだけど、メリル・ストリープじゃなくて良かった〜。グレン・クロースを最初に観たのは「危険な情事」インパクトあったなあ。この映画が当時米国の既婚男性に与えた恐怖は計り知れないものだったと、夫談。シャワー中の妻が蒸気で曇った鏡を手で拭き取るとそこには夫の浮気相手のストーカー、クレン・クロースの顔が.....、ぎゃ〜〜〜〜〜〜〜っっ!というシーンが目に焼き付いている。未だに私にとってあれより怖かった場面はないかも。実際ヒッチコックのシャワー室の血が流れるシーンと双璧かと思うくらい。風呂場の無防備さがことの何倍も怖くしてしまいます。

 

この映画に出てくる俳優さんのサラブレッド度がすごい。息子役、ジェレミー・アイアンズの息子、そして若きグレン・クロースの役を本人の娘が演じている。母親より美人さんだけど、斜め後ろからの顔のラインがそっくり。演技が上手なのはもちろん母親譲り、らしい。

 

そして、途中ちょろっと出てくるエリザベス・マクガバンが印象的!タダ者じゃない濃さなのです。最近ではテレビドラマダウントン・アビーの奥様を演じていた人で、70年台から主演女優として活躍してきた。付け焼き刃じゃないハイソな雰囲気に感心してしまいました。こいつにやられて若きグレン・クロースは自らの才能を封印することになるんですよね。まあ、50年台だから、他に道がなかったんだろうけれども。

 

私も、子供の頃は、女性は軽いものは創れても、本物の時代の道標となるような大作は作れないのかなと信じていた。いや、歴史が証明するまであと何年もかかるかもしれないけど、子供産まなきゃどんどん出てくるんだろうな。将来、すべての女性が子供を生むのを一切やめてしまったら、たぶん素晴らしい作品の洪水になりそうな予感。が、それじゃ一世代しかその作品を味わえないってことかぁ、残念かなぁ。昔の女性は人類を存続、拡張させるために一生に10人もそれ以上も生んで育てていたわけだから、現代1人か2人もしくは産まない状態が多いのを考えれば、今後世界を変える女性の作品がものすごい勢いで増えていくだろうな。あっと、この映画って女の鼻息荒くさせるような気もしてきた。ヤクザ映画の女性版?だったりしてね。

 

そしてエリザベス·マクガバンはバンドも組んでいて動画はこちらです。57歳にして妖気噴出しまくっていて必殺、必殺、必殺〜!イチコロな私でした。

 

見終わって、結局夫婦って大なり小なりこんなもん…..。両親の世話みたいなことやって、母が父と父の家族にとことん悩まされていたのですが、年をとって二人だけになれば、困った箇所は忘れるよう影に押しやり、何とか続けていくというような….。そこで逆に絆が強くなるというような…。この映画では、物語の終わった先を上手にぼかしてありますが、妻、どんなに文句言っても、結局は同類、一緒に積み上げてきた積み木という感じかなあ、グレンクロース本人はこのストーリーの行く末をジョーが全てを話して、自分のテリトリーを見出し書き始めるといっていたけど、それじゃ簡単すぎんじゃね?世の中それが通ったら逆に素晴らしすぎ....とか思ってしまいました。そう思っちゃう私は.....、日本に住んでいるからかしらね...。

 

映画とは全然カンケーないけど、最近のスタイルがをアップして見ました。グレンクロースを描きたいなと思って見たけんど、鼻を描くのが下手で諦めたのです。

 

 

 

 

 

| 映画〜っ! | 21:22 | comments(0) | trackbacks(0)
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